「野良猫がかわいそうだから」という理由で餌やりをされている方は、お優しいお気持ちがあっての事だと思います。
しかしながら、マナーを守らず行うと食べ残しが悪臭を放ちカラスが集まるなどの二次的な問題に発展し「ご近所にご迷惑をおかけしている」という事はお気づきでしょうか?
ご近所に不快感を与えてしまっては、よけいに猫が責められてしまいます。
又、避妊・去勢手術が済んでいない猫への給餌は野良猫を増やす引き金となり、ご近所にかかる迷惑の大きさも、繁殖するスピードも個人で解決できる範囲をすぐに超してしまいます。「増やさないことも愛情である」ということ、今、餌をあげている猫たちが「これからもごはんをもらいながら幸せに生きていく為にはどうすれば良いのか」という点を、いま一度お考えになってみてください。
地域住民の方々の平穏な環境を守る為にも、今を懸命に生きている猫たちの命を守る為にも、人と猫とが穏やかに共生していけるよう、そのお優しいお気持ちからもう一歩前に踏み出し、避妊・去勢手術を済ませてからの「ルールとマナーを守った餌やり」のご協力をお願いいたします。
猫は人のように公衆トイレがありませんので猫用トイレを作り、設置するのもポイントです。猫用トイレは簡易的なもので十分です。例えばプランターなどに砂を入れたもの、柔らかい土を入れたものなどです。猫は決まった場所に排泄する習性を上手く利用し、プランタートイレなどを設置するとご近所などへのふん尿被害を予防する対策になります。
猫には繰り返しトイレの場所を教えこむよりも、猫にとって快適なトイレをセッティングした方が猫も早くトイレを覚えます。
猫にとって快適なトイレは、人通りの少ない、あまり人目につかない、餌場から少し離れている、風通しが良い、なるべく雨のかからない、常に清潔なトイレです。
猫は綺麗好きです。掃除をしていない猫用トイレではふん尿をしません。毎日、ふんをとって土を掘り返してフワフワにしておきましょう。(ふんは地域のゴミ出しルールに従って出して下さい)ふん尿の臭いには、バクテリンがおすすめです。生ゴミをバクテリアで分解し、たい肥にするものがありますが、これと同じ原理で、ふん尿の臭いを分解してくれます。バクテリン自体は人間にも植物にも、もちろん猫にも害はありません。希釈して使用しますので、かなり長持ちします。
土に染みついた臭いを緩和するために、掃除のあと土の表面が湿る程度にスプレーしてください。土の交換サイクルも長くしてくれるので、おすすめです。
プランター、底網シート、小石、園芸用土、川砂(あれば)、スコップ、
バクテリンを希釈しスプレー用の容器などに入れた消臭剤
まずプランターの底に底網シートを敷きます。
(100均などで販売されているものには底網シートの付いているタイプもあります。そのままお使い下さい)
その上に、水はけが良くなるよう、小石を敷き詰めます。
その上に、園芸用の土を八分目くらい敷き詰めます。
その上に、川砂を土の表面を覆う位に敷き詰めます。
川砂とは公園の砂場にあるようなサラサラした砂です。
猫はこの砂が大好きです。(なくてもOKです)
これでトイレは完成です。